WF-1000XM3をAirPods Pro、Soundcore Liberty Air 2 Proと比較

イヤホン

私が初めて買った完全ワイヤレスイヤホンはWF-1000XM3。2019年12月に購入した。その後AirPods ProやSoundcore Liberty Air 2 Proを購入しつつも結局WF-1000XM3を使いたくなることがあるので、改めて比較してみる。
比較対象は上記2つ。装着感は各所で散々言及され尽くしているうえに感覚的好みが大きいので、敢えて触れない。カナル型自体が苦手な人もいる。

音が上品

まずは何といってもこれ。予めソフト内にイコライザがいくつか用意されていて、個人的に好きなのはBass Boost。

音の響き方がとても心地よい。低音がしっかり迫力を出しつつ、主張が強くなり過ぎないため自然さが保たれる。AirPods Proは良く言えば音が素直だが、音質設定ができない上にこれといった特徴は無い。Soundcore Liberty Air 2 Proは音質設定可能だが、音について知識という知識の無い自分には正直分かりにくい。デフォルトで聞き比べてもWF-1000XM3が心地よいが、イヤーピースの遮音性の違いに影響されている気がする。

左がSoundcore Liberty Air 2 Pro、右がWF-1000XM3(いずれも右耳用)。付属イヤーピースでそれぞれ一番しっくり来る物に変えているが見るからに遮音性が違う。

理由はどうあれ、主張し過ぎない力強さを出せるのがWF-1000XM3。

動画を見ていても音1つ1つがしっかりと心地よく聞き取れる。radikoも同様。

外音コントロール

これはどう足掻いてもAirPods Proが完全勝利。

ノイズキャンセリングの強力さは、音量を16段階中6にして、駅のホームで電車が来た時の騒音の中でよく分かる。AirPods Proは音で誤魔化してない。WF-1000XM3は音の強さ(大きさではない)で多少誤魔化してる感があるが、AirPods Proのノイズキャンセリングが優秀過ぎてそう感じているところがあるかもしれない。Soundcore Liberty Air 2 Proは明らかに一段階落ちるが、値段を考えれば搭載されていること自体が評価対象。

外音取り込みはもっと差が分かりやすく出ている。AirPods Proは周囲の音が自然に近い感じで聞こえる解放感がある。WF-1000XM3は、アップデートで改善はされたが機械で音を取り込んでる感が否めない。Soundcore Liberty Air 2 Proは、解放感どころか音が籠って聞こえるので外音取り込みモードの利用はオススメできない。これも値段故の妥協点か。

WF-1000XM4の外音コントロールはAirPods Proに迫っていると聞く。

操作性

WF-1000XM3は操作に関するアップデートが、少なくとも私が購入して以降無い。

タッチ操作できる項目のうち、これはオン、これはオフと、細かく設定できれば扱いやすいのだが、それができない。一番困るのは、イヤホンを外している時でもタッチ操作が有効になっていること。両方を外してポケットに入れ、取り出す時とかに誤操作してしまう。WF-1000XM4は外したイヤホンでの操作は無効になるので、早く欲しい。

WF-1000XM3のタッチセンサーは良くも悪くも感度が高い。「ヘッドホンを外したら音楽を一時停止」以外の操作は無効化した。それが一番、誤操作を気にせず使えるので。

AirPods Proの操作は、うどんの窪んでいる部分を「カチッ」と鳴るように強くつまむことで行う。外している時は操作できない。iPhone7、8、SE2のホームボタンと同じで感圧により振動が起き、まるでボタンを押しているかのような感触を得られる。物理ボタンとセンサーの中間。つまむ時間の長さ以外での誤操作はまず起きない。操作方法は1回押し、長押しの2通りしかなく、良く言えばシンプル。

操作無効化はできないが、そもそも必要無い。使いやすさの観点ではiPhoneとAirPods Proの組み合わせが最強。コンテンツ鑑賞よりも仕事や勉強に向いていると思う。

うどんの窪み部分

Soundcore Liberty Air 2 Proの操作もタッチ式。元々は2秒長押し、ダブルタップの2通りだったが、アップデートによりシングルタップ操作も有効化できるようになった。

個人的には再生/一時停止だけあればいいので、本当はそれ以外は無効化したい。そして外したイヤホンでの操作はできない方が助かる。

スマホとの相性

繰り返すがスマホとイヤホンの組み合わせの相性はiPhoneとAirPods Proが最強。接続が爆速でできるうえに、遅延を感じなかった。パワプロアプリや原神を遊んでも、遅延を感じなかった。音ゲーだと流石にそうはいかないのかもしれないが、ワイヤレスイヤホンでこの遅延の無さは脅威。Apple製品同士の連携は強い。iPhoneSE2をメイン使いしていた時にAirPods Proを購入したのだが、その時期は結局AirPods Proに落ち着いたのは今振り返っても分かる。音質が物足りないうえに設定もできないこと、値段が高いこと、付属イヤーピースが自分にはちょっと合わない以外は文句の付けようが無い。仕事や勉強のために使う組み合わせとしては最高にオススメ。

iPhoneのBluetoothをオンにしてAirPods Pro本体ケースの蓋を開けると、画面下部にこの表示がされる。ペアリングはこの画面だけでできる。
AirPods Proの操作設定はiOS標準機能でできる。

私が現在メイン使いしているOPPO Find X3 Proは画面が6.7インチと大きく、有機ELの120Hz表示対応、ステレオスピーカーのDolby Atmosという具合に、コンテンツ鑑賞にもってこい。外出先でYouTubeや野球中継を見る時はイヤホンで音を聞くので、どうせなら音も良くしたいと思いWF-1000XM3を使ってみたら、映像も音も、iPhoneSE2とAirPods Proの組み合わせの時とは明らかにレベルが違う。Soundcore Liberty Air 2 Proは、遮音性さえもっと高ければ良い勝負になりそうだが、使っている時の快適さとしてはOPPO Find X3 ProとWF-1000XM3の組み合わせが今の所最高。

ゲームをすると明らかに遅延が発生するが、スマホでゲームを数か月しない時期さえあるので、そこまでデメリットでもない。

自分のiPhoneSE2とSoundcore Liberty Air 2 Proの組み合わせだと、1時間に1~2回、1~2秒程度音が途切れる現象が起きてしまう。通信環境に関わらず。Soundcore Liberty Air 2 Proの方をAnkerに問い合わせて交換して頂いたが、結局同じ現象が起きた。iPhoneSE2側の問題なのだろうか?調べても何も分からなかった。OPPO Find X3 Proだと、通勤の人混みの中にでも居なければ音切れは今まで一度も起きてない。

無線充電の有無

所有している完全ワイヤレスイヤホン3種のうち、WF-1000XM3だけが無線充電非対応。スマホよりも完全ワイヤレスイヤホンに無線充電が欲しいと思っているクチなので、WF-1000XM4が早く欲しい。

完全ワイヤレスイヤホンに無線充電は必要か | C.リスタルのブログ (talblo-writing.com)

防水

所有している完全ワイヤレスイヤホン3種のうち、これまたWF-1000XM3だけ非対応。3種で最初に発売されたとはいえちょっと寂しい。どれだけ信用できる機能なのか分からないが、無いよりはあって欲しい。WF-1000XM4が早く欲しい。

まとめ

自分がスマホに一番求めているのはコンテンツ鑑賞の快適さということもあり購入したのがOPPO Find X3 Pro。音が素晴らしいWF-1000XM3は、一番求めている事をしている時のメリットを最大化してくれるため、この組み合わせが現状の手持ちで最適解。ただ細かい使い勝手がイマイチなので、全てではないにせよそれらを補っているWF-1000XM4が早く欲しい(何回言うんだよ)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました