uniの最新シャー芯(2B、0.5mm)の使用感

文房具

私が高校生の時から10年以上使っていたuniのシャー芯「ナノダイヤ」が廃盤になり最新世代が2021年に発売されたことを、約1年遅れで知った。ナノダイヤとの使用感を比較してみたので記事にまとめてみる。

私のuniシャー芯歴

初めて使ったのは中学生の時。当時はナノダイヤの一世代前の物が発売されていた。なぜuniを選んだのかという理由は特に無い。何となく店で目に留まった物を買って使ってみたら感覚的にしっくり来た、ただそれだけのこと。

その中学生の時にナノダイヤが発売開始され、それが見付からなくなったのを機にナノダイヤに完全乗り換えをした。他社のシャー芯を使ってみたこともあるが、実際の色の濃さ、消しやすさ、折れにくさ、滑らかさ、書き心地に関わる色んな要素のバランスで結局uniが一番しっくり来た。

私の筆圧だと2Bがちょうどいい。

ケースの変化

芯だけではなく、芯を入れるケースの使い勝手も地味に大事だと思っている。最新世代はケースの開閉の仕方が明らかに変わった。

サムネの画像は表側で、上の画像は裏側。窪んでいて滑り止めがある面に指を当て、上側に押し出すようにケースをスライドさせる。小中学生の時、学校給食用に持参していた箸のケースの開け閉めを思い出した。オレンジ色のケース(芯の濃さによってケースの色は変わる)と白色のケースは別々のもの。

正直、使いにくい。

オレンジ色のケースはトレーになっていて、ケースが空いている時に芯を出し入れしやすいよう外側に向かって少し折れるような形になるのだが、閉める時に誤って芯を折ってしまわないか、怖い。よく見るとケースを閉める時に芯が自然とトレーの内側に収まる構造をしてはいるが、頭では分かっていても正直ちょっと心配。

芯の出し入れならしやすくなったが、総合的な使い勝手は悪くなった。だったら変えないで欲しかった。

ケースの一番上側だけがスライド式で開閉する、ずっとこの形を使ってきたのでこれが一番慣れている。

全体的なケースのデザインは、ナノダイヤはいかにも頑丈さをアピールするような感じになっていて、これはこれで好き。男心をくすぐられる感覚。最新世代のケースはあまり主張しない感じで、どことなく現代的な感じがする。

シャーペン内での芯の詰まり

100均”では”買えるようなガチの安物シャー芯を使ったことが過去にあるが、そういう芯はシャーペン内で詰まってしまい、なかなか出て来ないことがあった。芯の太さが不揃いなのだろう。

最近のだとどうなのかは知らないが、昔のイメージが更新されていないので、100均クオリティを使う気は無い。

シャーペンを床に落としてしまった時の衝撃で、セットされている芯(ノックすると出て来る芯)が折れてしまうことも、やはりuniなどのしっかりした芯の方が起きにくい。こういうところも地味に嬉しい。

書き心地

前置きが長くなったがようやく本題。ケースがどうこう言ったところで、結局これが一番大事。色の濃さ、折れにくさ、汚れにくさ、滑らかさ、これらのバランスが重要。

同じuniから発売されている、JET STREAMの4色+シャーペンの、PURE MALTというモデルのシャーボを使い、私の書き方を基準に比較してみた。

比較項目は上記にもあるように、色の濃さ、折れにくさ、汚れにくさ、滑らかさ、の4つ。

色の濃さ

添付画像だと最新世代の方が濃いと思われるかもしれないが、実際に書き続けていると、最新世代はナノダイヤよりもちょっと薄くなった気がする。私の書き方がおかしいのかもしれないが、気になる。

私の筆圧は決して強くはないはず。HBやBでは私には薄い。

折れにくさ

これは正直、違いが分からない。

最新世代はナノダイヤの良さを継承しているらしく、ナノダイヤの折れにくさはその一世代前を知っているので明らかに違いを感じられた。

芯を長めに出した方が濃く書きやすいので、色がちょっと薄くなったと感じる分をちょっと長めに芯を出すことで補おうとすると、それはそれで芯が「曲げモーメント」と呼ばれる力に耐えられず折れやすくなる、というところはある。ナノダイヤと同じ長さだけだして書いた時の折れにくさの違いは、私の鈍い感覚では実際にわざと折ってみても分からなかった。

汚れにくさ

画像ではちょっと分かりにくいかもしれないが、これは明らかに違いを感じられる。

最新世代は、手汗などで文字が擦れて滲んでしまう時、その影響を受ける範囲が明らかに少なくなった。また、元の色の濃さも、ナノダイヤよりも保たれている。

この汚れにくさが最新世代の売りとのことで、納得する。左利きの人にとっては嬉しいメリットではないだろうか。

滑らかさ

この記事で一番言いたいのはこれ。

間違いなく、ナノダイヤよりも書き味が滑らかになった。これが一番違いを感じる。だが、個人的には滑らか過ぎるとすら感じる。10年以上使い続けたナノダイヤに手の感覚が慣れ過ぎたのかもしれないが、私には滑らか過ぎて寧ろ違和感がある。紙と芯が擦れることによる抵抗感はある程度は欲しいと思った。強過ぎず弱過ぎずの、ちょうどいい抵抗感。ここにもバランスというものがあり、私にとってナノダイヤは本当に最適バランスの芯であったと、廃盤になった今実感する。

よく思い出してみたら高校生の時、試しに買ってみたuni以外のシャー芯(どのメーカー製かは忘れた)が、同じ2Bでも色が濃すぎたり感触が柔らか過ぎたりとイマイチですぐuniに戻したことがあった。中学生の時にたまたま使ってみたuniが、たまたま最初から自分の感覚にしっくり来る芯だったのだ。

結局ナノダイヤが一番好き

ここまでの内容を読めば、勘の良くない人でも気付くだろう。私にとってはナノダイヤこそが総合的に見て最もバランスが取れた一番お気に入りのシャー芯だ。

廃盤になったので、いざ今店頭で探そうと思っても当然見付からない。ナノダイヤの他の濃さや太さは見付かっても、肝心の2Bの0.5mmが見付からない。どこか探せばまだあるのだろうか?

私がECサイトでメイン使いしているヨドバシドットコムでは検索しても見付からない。Amazonで検索すると見付かりはするが、本体1個より配送料の方が高かったり、通常価格は220円なのに3個セットで1,000円以上したり、おかしな事態が発生している。

廃盤になったことで需要と供給のバランスが崩れ、需要が先行し過ぎて価格高騰が起きてしまったのだろうか。欲しいは欲しいが、そういう価格で買うという行為をすることへの抵抗がある。

仮にそういう価格で購入したところで、ナノダイヤはもう廃盤になっている事実は変わらない。いくら今の最新世代のものに感覚が慣れないからといってナノダイヤを買うのは、問題を先送りにしているに過ぎない。書き味が滑らか過ぎるのも、使う以上は慣れるしかない。どうしても慣れないなら、他のシャー芯に替えるしかない。いくらわがままを言ったところで、無い物は無い。

ナノダイヤも使い始めた当初は感覚がそれまでと変わったことへの違和感は多少なりともあったが、結局慣れ、寧ろ一番使いやすいとまで感じるようになった。これからもuniのインクや芯に世話になりそうだ。

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