Touch ID 第2世代は最高の指紋認証

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物理指紋認証も画面内指紋認証も使ってみたが、iPhone7、8、SE2に搭載されているTouch ID 第2世代に勝る指紋認証は無い。私の手持ち機器の指紋認証とも比較する。それぞれメリットもデメリットもあるが、トータルではTouch ID 第2世代であることについて述べていきたい。指紋認証搭載スマホを選ぶ際の判断基準になれば嬉しい。

Touch ID 第2世代の良い所

安定感抜群

Touch ID 第2世代に限らず物理指紋認証は基本的に、画面内指紋認証よりも安定感がある。これは両方とも使ってみると間違いなく感じる。速いし、読み込みエラーが少ないし、センサーが働いて欲しい時に働いていないことも少ない。画面内指紋認証で一番新しい技術で一番精度が高い超音波式ですら、物理指紋認証が恋しくなった。ロック解除は1日に何度も行う事なので、そこで引っ掛かりは感じたくない。

Touch ID 第1世代の精度は正直言ってなかなか波があり、超音波式画面内指紋認証の方がまだ安定感があって使いやすかった。ところが、iPhone7にて登場したTouch ID 第2世代はまるで別物のような進化を遂げていた。認証が爆速で、エラーが殆ど起きない。指の状態や体質によってはそれでも相性が悪いが、私は幸いそうではないのでメリットしか感じなかった。完全上位互換である。

位置がちょうどいい

これは慣れの問題な気もするが、スマホ本体正面の下部はちょうどいい配置だ。画面操作は親指を主体に行うので、親指はどうせ本体正面の位置に来る。画面をタップやスワイプしていない時、親指はどうせ画面下部の位置に近付く。ちょっと指を伸ばしてちょっと押す、たったこれだけでロック解除できるのはとても便利。

実はボタンじゃない

既出情報にも程があるが触れておく。圧力を感知するとノックを返すように振動する仕組みにより、精度の高さ、認証の高さ、防水、それらを共生させているのがTouch ID 第2世代。ボタンを押しているわけではなく板に指圧をかけているだけなのに、まるでボタンを押しているかのような感触を得られる神業。

最近のAppleはApple WatchがあればマスクをしていてもFace IDが使えたり、iPhone単体でもマスク越しにFace IDを使えるようになる予定(?)だったり、最早iPhoneはFace IDに一本化したいかのような姿勢を感じる。折角のあの神業はもっと前面に出しても良いのではと思う。

Touch ID 第2世代の悪い所

特に無い

強いて言えば画面上下のベゼルが太くなるがそれは第1世代でも同様で、本体正面下部に物理指紋認証センサーを設置するとどうしても本体の大きさの割に画面が小さくなる。全画面スマホが主流になった今、尚更そう感じるだろう。ただ、画面を横にして持つ時指が画面内に干渉しにくいという、使い方によってはメリットにもなる。

他の指紋認証との比較

画面内指紋認証

OPPO Find X3 Pro

位置は機種による。

私が使っていたOPPO Find X3 Proの指紋認証センサーの位置は画面内指紋認証にしては低めで、その点iPhoneに近いではある。私が知る限り、基本的にセンサーの位置はもっと画面中央寄り。

本体を傾けたり持ち上げたりポケットから取り出したりした時に写真のような画面表示がされ指紋認証センサーが働くのだが、毎回必ずこうなるわけではない。表示されないことが数日に1回は確実にあり、そうなるとパスコードを入力する必要がある。

物理指紋認証とてパスコードを入力しないとロック解除できない時というのはたまにあるが、頻度は明らかに少ない。

また、画面内指紋認証最大の欠点はフィルムとの相性に左右されてしまうところ。私のように、致し方なくフィルムを貼らず手帳型ケースを使う選択をせざるを得ない場合もある。物理指紋認証ならフィルムの影響を一切受けない。

手帳型スマホケースの是非 | C.リスタルのブログ (talblo-writing.com)

OPPO Find X3 Proの画面内指紋認証に対する本音 | C.リスタルのブログ (talblo-writing.com)

市民権が弱いスマホだとフィルムを見付けるのも一苦労。店頭で確認できないためぶっつけ本番になることが多く、見つかってもその店でフィルムを貼って貰えるとは限らない。ガラスフィルムは基本的に画面内指紋認証と相性が悪いし、TPUは傷が付きやすく使っていてどうしても気になる。

画面内指紋認証搭載機種を使いたいなら、ガラスでもTPUでも店で貼って貰えることが確認できた機種を勧める。

側面指紋認証

Xiaomi 11T(右側面)
iPad Air 4(上側面右)

毎回一手間かかるのを感じるところがあるが、精度は間違いなく画面内指紋認証より高い。私が持っているのは両方とも電源ボタンを兼ねている。機種によっては電源ボタンと指紋認証センサーが分かれてそれぞれ側面に配置されている。

Xiaomi 11Tの指紋認証は、センサーに登録した指を添えるだけで画面ロック解除できる。iPad Air 4は、画面をタップしたり電源ボタン兼指紋認証センサーを一度押したりしてから指を添えてやっとロック解除のための認証ができるので、更に一手間増える。正直ちょっと面倒。

欠点は、右手でばかり使いやすくなっていること。iPad Air 4は本体を45°反時計回りにすれば左手の指を添えられる位置に指紋認証センサーが来るが、縦に使う時は右手の指が添えやすい。スマホの側面指紋認証は、私の知る限りどれも右側面に配置されていて、左手で持ちたい人にはあまり合わないかもしれない。この弱点は側面タイプだけ。私は右利きだがスマホは基本的に左手で持つので、このタイプをサブにはしていてもメインにはしにくい。右手の指でロック解除して左手に持ち帰るのは、1日数回程度のサブスマホならまだしも、メインで使うには手間が明らかに増える。左手の指で認証するには手の大きさや指の長さがある程度必要。個人的には左手の指の腱が疲れる。

また、登録した指が誤って触れて、ロック解除するつもりが無い時に解除してしまう恐れもある。Touch ID 第2世代はボタンを押して(この表現は先述の通り正確には語弊があるが)ロック解除なので、誤操作の心配は少ない。

物理指紋認証といえどこのタイプは意外と人を選ぶかもしれない。

背面指紋認証

Pixel 5a

この3月に私がメインスマホとして乗り換えたPixel 5aは背面指紋認証を搭載している。人差し指はどうせ本体背面に位置するので、センサーの場所を見なくても指が良い位置に意外とすんなり当たる。感じる手間は、画面下部以上側面以下、といったところ。精度は問題無く高い。

こちらも誤って指が触れて意図せずロック解除の恐れはあるが、純正ケースを付けたらその誤操作は起きにくくなった。

純正ケース装着時のPixel 5a背面

窪みの中にあって段差が付き、誤タッチを減らせる。指先の感覚でセンサーの位置を探しやすくもなる。バランスがちょうどいい。

左右どちらの指でも同じように使えるので、側面タイプのような問題は無し。

仰向けに置いている時は都度本体を持ち上げないとロック解除できないが、操作する時どうせ手に持つのでそこまでデメリットとも感じていない。

全画面スマホで指紋認証となると、慣れは必要かもしれないが、背面が一番バランスが取れる指紋認証だと、一通り使ってみて感じた。

まとめ

指紋認証のタイプをそれぞれ使ってみて、指紋認証としての完成度の高さでTouch ID 第2世代に勝る物は無い。

個人的には、Touch ID 第1世代<画面内指紋認証(超音波式)≦側面指紋認証<背面指紋認証<Touch ID 第2世代、といったところ。

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