povo2.0 + mineo を考える

スマホ

考えるといっても一時期自分がやっていた事なので、楽天モバイル0円運用撤廃に伴い今後利用者が増えるかもしれないこの組み合わせについて今一度振り返ってみたい。私の体験談込みなので、数字の話に留まらない話も含め参考になれば嬉しい。

個人的には断念

mineoのSIMカードを返却した話 | C.リスタルのブログ (talblo-writing.com)

詳細は過去記事にて。私の使い方がおかしいだけ。

私は外出先でもYouTubeやアマプラを見るし、野球中継も見る。特に野球中継は通信が遅くなるとリアルタイムならではの楽しみを奪われるので、求める通信速度の水準は上がる。私の使い方は、mineoがパケット放題Plusの最大通信速度1.5Mbpsで想定しているであろう範囲を超えているようだ。

外出先でもコンテンツ鑑賞を快適にできるというのはスマホの用途として私が求める事の中でも重要。通信が追い付かないのではリアルタイムを楽しめない。YouTubeも、東京都内での通勤、昼休み、退勤の時間帯という魔境では画質が粗すぎて快適さが損なわれる。

ネットニュースなどのブラウジングも、魔境では怪しい。私のように魔境に身を置く者には厳しいようだ。場所によっては同じ時間帯でもまだ使えるかもしれない。

私にとっては、至る所で高速大容量通信ができる割に料金が安いpovo2.0の方が、mineoより高いお金を払ってでも使いたいプランであることが身を以って分かった。使い方がおかしいから。

povo2.0 + mineo が向いてそうな人

デュアルSIMを理解している

料金や使い方の事もあるが、その前にまずこれな気がする。

日本の商習慣では端末販売と通信契約はセット。近年は端末分離が進んだが、従来のイメージがまだ強い人もいるだろう。SIMフリーモデルだとデュアルSIM対応機種が増えているし、キャリアモデルから購入する端末でもデュアルSIM対応機種はある。従来のイメージを抜け出せない人が理解できる範囲の話なのかというと疑問。

povo2.0はau回線なので端末はauで購入する手もあるが、mineoはdocomo、au、SoftBankの中から回線を任意で選ぶ。どうせデュアルSIM運用するならそれぞれ違うキャリアの回線を使う方がいい。そう考えると使うスマホはメーカー直販のSIMフリーモデルや国内バンド制限の無いモデルを選ぶことになる。という話を理解できるのか。嫌みに聞こえるだろうが仕組みを自分で理解できた私には逆に分からない。

高速通信はあまり求めないライトユーザー

mineoに限らず格安SIMはこういう一面はどうしても伴う。外出先でもガシガシデータ通信する私にはそもそも合っていなかった。データ通信はWi-Fiが繋がる所で行うのがほとんど、という人は高速通信の必要性が低くなるはず。

東京の魔境タイムで快適に通信するにはどうしても大手キャリアまたは同等の品質の通信回線が有利。格安SIMであるmineoをデータ通信のメインにするということは、魔境タイムの快適さをあまり求めてはいけない。

それでもいいなら、これほどコスパの良い組み合わせもなかなか実現できない。私のように外出先で当然のようにデータ通信しまくる体質に陥っていない人なら、我慢と引き換え。繰り返すがYouTubeは画質が粗く、動画を再生する度に画質設定をしないと見られたものでなかったことばかりだった。野球中継(虎テレ、DAZN)に至っては映像が止まり過ぎて試合を観ることへの集中力が奪われてばかり。ブラウジングは軽いページを見るだけなら構わない程度。

mineoのパケット放題Plusでの最速1.5Mbps通信は3日間で10GB以内の範囲で使い放題を謳ってはいるが、実際は間違いなくライトユーザー向け。人によってはこれが刺さるのかもしれないが、ネット依存の私に実際に契約してみるくらいに興味を持たせたmineoはこういう点でも上手い所を突いた。

月900円の差

サブSIMとして契約したpovo2.0が結局サブSIMになり、この記事を書いている時点でも外出のお供としてよく使っている。

mineoのパケット放題Plusは最安で月1,265円で運用できる。povo2.0は、180日150GBトッピングを購入して有効期限までにデータ通信を使い切れなければ一ヵ月辺り2,163.333…円で使える。月額の差は900円程度。mineoの最速1.5Mbpsは私のおかしな要求には合わないが、povo2.0の通信はau本ブランドと同等だけあって快適。これならpovo2.0にお金を払いたいと思えた。月900円多く払うだけの価値は十二分にあると見込んだ。

1円でも出費を抑えたい人はこうもばかり言ってられない。スマホの通信料金は抑えようと思えば月1,000円を切ることだってできる。私は日々の時間の満足度や情報収集効率化のためにahamoとpovo2.0を使っている。povo2.0に関しては固定費というより変動費として捉えている。半年に1回スーツや革靴を買った、みたいな感覚。先に払うことでその毎月追加料金が発生するわけではなくなる。

もし私が出費に神経質にならざるを得ない状況になったら、mineoを含め安く使えるデータ通信用SIMを契約し、電話番号はメインをpovo2.0に乗り換えてそれ一本で運用しようとするだろう。

デュアルSIMにオススメのスマホのタイプ

個人的には、物理SIMカードを2枚挿せるタイプのものがオススメ。eSIMが悪いとは言わないが、物理だと他の端末への移し替えがすぐにできるし、端末が壊れてもSIMカードだけ取り出して批難させられる可能性は残る安心感はある。povo2.0は物理SIMカードをeSIMに変更するのはアプリ経由のチャットで申請することで10分程度でできたが、その逆だと申し込んでから物理SIMカードが届くまで2日ほどかかった。メインの電話番号が登録されているSIMカードをeSIMにするのは考え物。

最近はeSIM対応機種がキャリアモデルでも出るようになったが、物理デュアルSIM対応機種こそもっと市民権を得て欲しい。日本国内で発売されているスマホから選ぶとなると、それに該当するのはメーカー直販のSIMフリーモデルのAndroid。キャリアモデルで物理デュアルSIMが難しい事情があるなら、物理デュアルSIMに対応するメーカー直販SIMフリーモデルがもっとたくさんの機種で出て欲しい。

iPhoneが物理デュアルSIMとType-Cに対応したら私がまたiPhoneユーザーに戻る可能性は全然あるし、遂に日本国内版SIMフリーモデルが発売されたGalaxがハイエンドモデルでも同様の展開をしてくれたらそちらも買いたくなりそうだ。市場の変化はちょっとずつ起きているので、首を長くして今後の展開を見届けたい。

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