結論から言うとAPNタイプに「,dun」（カンマ ディー ユー エヌ）と追記した状態をスマホ本体に保存すれば使えるようになったのだが、通信に詳しい人でもないと調べないと分からないと思う。それを知る前に困った事、その後確認できた現象について愚痴のついでにまとめてみたい。参考になれば嬉しい。
テザリングとは
まずこれに触れておく。スマホと他の通信機器を繋ぎ、そのスマホを通して通信機器が通信できる状態をテザリングという。一般的なのはWi-Fiで繋ぐこと。BluetoothやUSBケーブル経由で繋ぐ方法もあるが、通信速度などトータルのメリットが一番大きいのはWi-Fi。
Wi-Fiとはルーターと通信機器を繋ぐ電波の事であって、Wi-Fi接続は必ずしもインターネット接続ではない。スマホのテザリングをONにすると、そのスマホがルーターとなり、そのスマホで通信しているデータが、そのスマホと直接通信している機器に反映される。
auのオンライン専用プランpovo2.0は標準でこの機能が使える。通信プラン次第ではテザリング利用する場合別途追加料金が必要なことがあるので注意。
povo2.0でテザリングができなかった原因と対応
povo2.0を使用している端末は、Xiaomi 11Tの国内版SIMフリーモデル。サブスマホとして使っている。メインスマホはPixel 5a。
冒頭で述べた通りテザリングができなかった原因は「APNタイプ」という項目の設定に漏れがあったこと。iPhoneを使っていた時含めそれまで触ったことの無い項目で、触らなくてもテザリングもモバイルデータ通信も問題だったことは無かった。
スペースを空けず、一番後ろにそのまま「,dun」と追記し、その状態で前の画面に戻ろうとするなどしてその設定を本体に保存させる。それでも上手く行かないようなら再起動が必要かもしれないが、私のXiaomi 11Tは再起動しなくてもそのままテザリングできるようになった。
「APNタイプ」に辿り着くまでは機種によって違うが参考までに述べておくとXiaomi 11T（MIUI13）の場合、
「設定」→「SIMカードとモバイルネットワーク」→povo2.0のSIMカードのボタンを押す→「アクセスポイント名」→APNの中から「povo2.0」を選択し右向き矢印ボタンを押す→「APNタイプ」の末尾に「,dun」と追記する→前の画面に戻る操作をすると設定を保存するか確認されるので、「OK」を選択する
これで使えるようになった。行き方が分からなければ設定アプリトップ画面の「設定を検索する」で「APN」と入力し検索してもいい。この検索機能は他の設定項目に対しても使えるので地味に便利。
調べてみたら「dun」とはBluetoothに関する項目らしい。なぜこの現象と関係するのか、私の頭では分からない。
設定変更後の使い勝手
設定を変更し使えるようになったが、1日目にして早くも課題が見付かった。これはpovo2.0というより、スマホ側の通信の問題な気がする。
Xiaomi 11Tのテザリング経由でPixel 5aでYouTubeを見る時、スマホ同士を接続して最初の1～2分くらいはなかなか高画質にならない。YouTubeに限らず、最初の1～2分は通信が遅くなりやすいが、次第に速くなる。すぐ通信が速くなる時もある。条件がまるで分からず、再現したい時に再現できない。
また、APNタイプに「,dun」と追記しているにも関わらず、テザリングで繋いでいるスマホに「インターネットに接続できません」と表示されることもある。そう表示されてはいるがWi-Fi接続してみたら普通に使えることもある。本当にインターネット接続できてないこともあるがテザリングを一旦OFFにして再接続すれば普通に使えるようになる。マジで条件が分からない。
テザリングは補助的に使うもの
元々そう思っていたが、改めてそう思えた。テザリングをONにしているスマホのバッテリーを消費するし、熱を帯びやすくもなるのでバッテリー劣化を早める原因になる。メインスマホではあまりやらない方がいい。サブスマホにSIMカードを挿しているならそのサブスマホを使って通信すればいい。肝心のメインスマホのバッテリー節約にもなる。
また、屋外での無線LAN通信で5GHz帯（2.4GHz帯より通信が速い）を一般利用するのは基本的に罰則の対象とのことなので、実質通信速度は制限されている。
テザリングはあくまで補助的に使うものであり、日頃から通信のメイン手段としては心許ない。いちいち接続切り替えをするのも面倒。
ギガの消費をメインSIMとサブSIMで分散させたいとか、そういった事情でも無ければ外出先での通信はSIMカードを挿した端末で直接行うのが一番使い勝手が良さそうだ。
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