MP3プレイヤーは本当に必要か?

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スマホもイヤホンも豊富な今、敢えてMP3プレイヤーを持つメリットはあるのか?私が思うにメリットらしいメリットを受けるには条件がある。ガラケーがまだ主流だった時代とは事情が変わり過ぎた。

不用品ではない

最初に結論から言うようだが、MP3プレイヤーは今でも不要な存在ではない。音楽鑑賞に特化していることはメリットにもデメリットにもなっている。

とはいえかつてより市民権が弱くなっていることは否定できない。スマホの存在が強敵過ぎる。

私とてこの記事でMP3プレイヤーの存在意義を否定するつもりなど毛ほども無い。

恩恵を受けられる人

音が分かる

聴いても音の違いが分からない物のために追加でお金をかけても仕方ない。音の違いが分からないことが問題なのではない。かく言う私も音については特に知識が無く感覚でしか捉えられない。感覚的にも違いが分からない物が、その人にとって本当に価値があるのか、価値観を否定するつもりは無いし一概に言えない事ではあるが、個人的には疑問。ただの見栄のためだけに欲しいのだとしたら今一度立ち止まる必要がある。

音に強い拘りがある

一番の理由になる要素はおそらくこれ。私は2019年9月頃だったか、SONYのNW-A56HNというウォークマンを購入した。当時使っていたイヤホンは確か3,000円くらいの物で特別音質が魅力という程でもない、ネックバンド型のBluetoothイヤホンだった。好きな音楽の数々を高音質で、オフラインでも快適に聴きたいと思った。音に全く詳しくない私でも明らかに違いを体感できた。

音楽をじっくり聴くより、何かをしながら耳の寂しさを埋める程度にしか聴かないのであれば音に拘る意味は薄い。音楽を聴くことに集中するわけではないから。私は生意気にも好きな音楽はじっくり聴きたいクチなので音に拘ってもいいと自分で思った。

有線の高音質イヤホン、音に関してはかなり快適だ。好きな楽曲を心地よい音質でじっくり聴けるのは心地よい。New3DSLLに挿して使ってみたら、BGMだけ流れて効果音は一切流れなかった。遊んでいたソフトは『ポケットモンスター ハートゴールド』。ポケモンの鳴き声すらイヤホンに流れなかった。

NW-A56HNの付属イヤホン。ゲーム機と相性悪い疑惑。

スマホの空き容量不足

私が何故イヤホンよりウォークマンを優先して買ったのかといえば、一番の理由はこれ。当時使っていたiPhone7は32GBモデルで、数字は忘れたが残り容量が楽曲を入れて楽しむには心許ないのではと考えていた。当時はそれでもスマホ買い替えについて全然考えていなかった。

私の場合そもそも、初めて持ったMP3プレイヤーは中学生の時に親に買ってもらった物で、その時はまだケータイを持っていなかった。高校生の時にケータイ(ガラケー)を持つようになってからもそれとは別にウォークマンを色んな所に持って行っていたし、スマホを持つようになってからも数カ月間は使い続けていた。音楽をYouTubeなどで聴くことを覚えて私のそのウォークマンは役目を終えたが、電車の中などの時間でもやはり聴きたいと思うようになった。音楽を聴く目的があるならMP3プレイヤーをスマホ・ケータイとは別に持つ物だと思っていた。ガラケーを使っていた頃の私は10代後半という年齢だったこともあり、当時の私にはウォークマンのようなMP3プレイヤーは必需品だった。20代後半に、また興味を持った。

数年間使い続けたNW-S716F(実物)
こんなに小さい

デメリット

音に関しては、同じNW-A56HNでも同じくSONY製の完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM3で聴くより付属の有線イヤホンで聴く方が心地よいと感じる。そうでないと音質を売りにしているウォークマンの存在意義が危ぶまれる。

とはいっても実際にスマホとは別にウォークマンを再び持ってみてデメリットに感じた事もある(ウォークマンに限らずMP3プレイヤーについて)。

荷物及び充電する物が増える

やはりこれ。

我ながら昔よく当然のようにウォークマンを毎日のように持ち歩いたり充電したりしていたものだ。ガラケーを使っていた頃はこれでも最も気軽に音楽を聴ける手段だったのでメリットが勝っているという感覚で過ごしていたのだろうが、気付いた時にはそうではなくなっていた。正直、面倒臭いと感じた。音質が許容範囲ならスマホにまとめるのが良いのではないかと思うようになった。

私はミニマリストではないが、これは持たなくても自分には大きな問題になるようには思えなかった。

MP3プレイヤーをBluetoothイヤホンで聴こうものなら、充電する物が更に増える。スマホにイヤホンジャックが無く、スマホ用にBluetoothイヤホンを使っていると、どうしても毎日充電の手間が朝も夜も増える。かつての私のように。

有線イヤホンの振動

MP3プレイヤーの音質のメリットを最大限享受する必須アイテムは付属の有線イヤホン。最近は音質で評判を得る完全ワイヤレスイヤホンが増えているが、やはり有線は音質で優位性を持ちやすいのは今も変わらないようだ。

先述の通り、NW-A56HNに入れている音楽を聴く時のイヤホンは、同じくSONY製のWF-1000XM3よりも付属の有線イヤホンの方が、設定をいじらなくても音質での優位性を感じた。私は音について特に知識という知識を持たないので感覚でしか判断できないが、そう感じたのは確か。

そのメリットを享受しようと有線イヤホンを使うと、ケーブル部分が何かに当たりやすい。自分の体であったり、鞄のショルダーであったり。片耳だけ着けていても同じ。歩く時の振動、物に当たった振動がケーブルに伝わり、折角の高音質が邪魔をされてしまう。ネックバンド型Bluetoothイヤホンでも振動の影響をなかなか受けやすいが、それと比較してもどうしても気になる。完全ワイヤレスイヤホンだと振動は歩く時と操作時ないし誤って触った時くらいで、有線イヤホンよりその点明らかに快適。

しかもイヤホンのケーブルはマスクに干渉するため、これも面倒。

NW-A56HNを購入してから3ヵ月程した頃、WF-1000XM3を購入し今も結局メインイヤホンとして使っている。

まとめ

ここまでの文章で伝わったと思うが、私にはMP3プレイヤーを敢えて持つことはメリットよりデメリットの方が大きいと言わざるを得ない。デメリットを踏まえても尚メリットを強く求める、そういう価値観の人には合っているかもしれない。

スマホが普及し、完全ワイヤレスイヤホンが進化したことで、体験できる音質こそ100点でなくとも、トータルの体験や快適さを考えると、すくなくとも私にはスマホと完全ワイヤレスイヤホンの組み合わせが強い。

NW-A56HNは売ろうと思っているが、これだけ気付きを得たので無駄な出費にはなっていないとも思っている。音楽を聴く体験の最大値を高めてくれた。

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