ATH-CKS50TWを1ヵ月ほど使ってみた

イヤホン

評判を聞いて買ってみた、audio-technicaの完全ワイヤレスイヤホン。無線充電非対応以外欠点らしい欠点が見当たらない。結構満足しているので、この1ヵ月ほどの使用感をまとめてみる。買い物の参考になれば嬉しい。

バッテリー持ちが長い

カタログ上のスペックでは、外音コントロール(ノイズキャンセリング、外音取り込み)をしなければイヤホン単体だけで約20時間使える。外音コントロールを使うと約15時間ほどとのこと。ケースのバッテリーも含めると外音コントロールなしでプラス30時間。

使用時間が長くなっても充電は週1~2回程度で充分。無線充電には非対応だが、そもそも充電する回数が少なく済むので大してデメリットでもない。充電は風呂に入ってる時間にでもすればいいので。充電ケーブルはみんな大好きType-Cなのでケーブルの管理もラク。

これなら無線充電が無い分料金が安く済むメリットの方が大きい。定価18,480円。

接続が速い

事前にペアリング設定を済ませておけば、デバイスのBluetoothをONにした状態とイヤホンをケースから取り出した状態が共に成立してから接続まで、ものの2~3秒。殆ど待たずに済む。その時間でアプリ起動でもすれば、実質待ち時間を無くすことまでできる。素晴らしい。

対応コーデック

AAC、SBC、aptX、aptX Adaptive

iPhoneユーザーにもAndroidユーザーにも優しい仕様。AndroidならaptX、aptX Adaptiveのお陰で特に恩恵を受けられる。その2つは簡単に言うと、低遅延高音質。しかも途切れにくい。iPhoneは対応していないがAndroidは機種によっては対応している。

実際aptXを使っていて、東京の通勤退勤の人混みの中で使っても一度も一瞬でも音が切れたことが無い。動画を見ている時に遅延を感じたことも一度も無い。音質は、アプリ(後述)の設定にもよるが不満を感じない。

aptX Adaptiveはもっと低遅延でゲームもイケるようだが、最早スマホゲームをしない私には無用の長物なので使っていない。

物理ボタン

右耳用

これが地味に嬉しいし使いやすさに繋がっている。

ボタンの位置が、耳の穴と合わせた向きではなく側面にあるというのも嬉しい。押した時、イヤホンが耳に入り込んだり、押した音や振動が耳に直接伝わったりしなくて済む。押し間違えによる誤操作も起きにくい。手袋をしながらでも操作できる。タップ式はそういうところがどうしても劣ってしまう。

AirPods Proはうどん部分を摘む時の指圧の強さでイヤホン操作ができるが、装着している時だけ。ATH-CKS50TWは装着していない時でもイヤホン操作できる。一見メリットのようで、実は一長一短。イヤホンを外しケースにしまっていない時、例えば一時的にポケットの中に入れている時とかに誤操作の可能性は伴う。タップ式よりは誤操作が起きにくいはずだが、誤操作防止の観点ならAirPods Pro以上を私は知らない。

専用アプリConnect

操作や音質、外音コントロールの設定は専用アプリで行える。

設定項目はざっとこんな感じ。1つ1つに言及したらそれだけで記事1つ書けそうなくらいたくさんある。

個人的に完全ワイヤレスイヤホンの操作は左右で同じにしたいので、それもできるのはありがたい。

片耳モード対応

これも地味に便利。店や駅の中、駅から職場までを移動する時など、聴きたい音声を聴きながら周囲の音も聞こえる。radikoやYouTube Premiumと相性が良い。

マルチポイント対応

これも地味に便利。スマホ2台、スマホとタブレット、というように通信機器を複数台持って外出する時、それぞれにペアリングしておけば同時に接続できて、いちいち切り替え操作をしなくてもそれぞれのデバイスで再生しているメディアの音を聴ける。

同時再生こそできないが、片方のデバイスの再生を停止すればもう片方のデバイスで再生している音がイヤホンに流れる。メディアを再生するデバイスが結局同じままでも問題無く音が流れる。

装着感

これは耳との相性によるので、店舗で実物を試用して確認するしかない。最初からイヤホンに付いているイヤーピースはMサイズで、付属にXS、S、L、もある。

Mサイズだと私の耳には、しっかり奥まで入れることも、緩めに入れることもできる。しっかり奥まで入れるにはちょっとコツが要るし耳への負担もかかるので、しっかり過ぎない程度に入れている。耳から落ちそうなくらい装着が緩くなってしまったことはまだ無い。

これは個人の慣れと感覚次第なので、どうしても一概には言えない。

ATH-CKS50TWを耳に付けて歩いている時、振動が耳の中で反響してしまうのを感じないのも地味に嬉しいポイント。ただ、食べ物を口の中で噛む時の振動は流石に反響する。耳を塞いでいる時点でこれはどうしようも無い。

1ヵ月での総評

名機と言って差し支えない、それだけの完成度の高さを感じる。地味に嬉しい、と感じるポイントが多くあり、それが使い勝手の満足感に繋がっている。

装着の仕方にはちょっとコツが必要だが慣れてきた。

性能をフル活用など全然できていない私でも高い満足感を味わえた。この記事で触れていない項目、この記事を書いた時点でまだ使ってもいない項目はまだまだあるが、それだけ体験の上積み要素があるということ。

とても満足している。

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